アイトラッキングカメラでマイオフリー効果が実証されました!


株式会社 ナックイメージテクノロジー社の協力のもと、
アイトラッキングカメラ「EMR-10」を使い、
マイオフリー装着時に眼が平行視となり
遠方を視ているリラックス状態であることが実証されました。


 
近見反応とは、視たいものが近づいたとき、
または近くのものを視るときに生ずる反応で、
接近する物体に対して起こる両眼の視線を一点に向わせる
①輻湊(寄り目)眼球運動と、
ぼやけた像にピント合わせさせる②調節と、
焦点深度を深めるための③縮瞳の生理学的反応3要素からなります。

VDT作業と言われる、
スマートフォンやタブレット端末といった
ITデバイスを至近距離(30cm以内)で
視続けることによる長時間の輻湊(寄り目)状態は、
毛様体筋を凝り固まらせ、眼精疲労や肩こり、頭痛だけでなく、
場合によっては急性後天性内斜視(スマホ内斜視)を引き起こします。


マイオフリー装置は、画面との距離が近くても、
近見反応が起こらず遠方を視ている状態を作り出す為、
毛様体筋が弛緩した状態、つまりリラックスした状態を作り出します。
今回の実証実験でマイオフリー装着時の開散と散瞳が確認されたことから、
「視れば視るほど眼が休まる」マイオフリー効果を確信することができました。

動画では、タブレット端末を想定した画面サイズ(12インチ)と
画面からの距離30cmにおいて、
マイオフリー機能をONにした場合(平行視→遠方視)、
OFFにした場合(近方視)を繰り返した時に、
右眼の注視点(□印)と左眼の注視点(×印)が入れ替わり、
ONでは瞳孔が開散(両瞳孔の間隔が広がる)し瞳孔径が大きくなる
(近方視では縮瞳、遠方視では散瞳)ことが分かります。


MF装置がOFFになると、近方視により眼が輻湊し交差視になり、
瞳孔が小さくなっている状態(毛様体筋が緊張している状態)。


MF装置がONになると、両眼の視点が入れ替わり、
輻湊が緩和されて平行視になり、
瞳孔が大きくなっている状態(毛様体筋が弛緩している状態)。


マイオフリー装置のONとOFFを繰り返した実験の様子です。

爆発的に近視眼が増加している現代の「近視パンデミック」に歯止めをかけるべく、
マイオフリー装置は量産化に向け着実に進んでおります。

最終更新日:2024.04.15